会員の皆さまお元気にお過ごしでございますか。3月22日から一都三県の緊急事態宣言が解除されましたが、新規感染者の増加や、変異株の拡大が懸念され安心できる状況ではございません。
そのような中で今月から吉田会長のあとを引き継ぐことになりました加村喜久男でございます。よろしくお願い申し上げます。
一昨年12月の例会のあと、昨年6月の総会、12月の例会、そして本年6月に予定した総会も開催を見送らざるを得なくなりました。東京王友会の活動で新型コロナウィルス感染者を出さないことを最優先の方針にしておりますのでいたし方ありませんが、親睦を深める機会を持てないことは残念です。
2月からNHK大河ドラマ「青天を衝け」がはじまりました。会員の辻本直彦さんの「渋沢栄一」と製紙事業と題した一文を4月中旬に会報と一緒に同封致します。渋沢栄一は国の発展を考えて製紙事業を興こしたことが記されています。「西洋各国が万事に発展を遂げているのは文運、その文運の発達には印刷事業を盛んにし、書物なり新聞なりを便利に出すことが必要、そのためには西洋紙の製造をやらなければなるまい」とあります。
もし渋沢栄一が今日生きていれば、国の発展を考えて何をやらねばなるまいと言うだろうか。ワクチンの開発か、脱炭素社会を目指す産業育成か、あるいは国産の巨大IT企業か。満開を過ぎた桜の老木の下で課題の単語を思い浮かべてみました。