21年7月

 

 近くのお寺で空を見上げると、泰山木(タイサンボク)の白い大きな花が目に入ります。天気予報では7月中旬に梅雨も明けます。

 

 早いもので、前回の東京オリンピックから57年経ちました。戦後19年にして首都高速ができ、新幹線が開通し、当時は高度成長期の勢いがありました。菅首相でなくともあのニチボー貝塚のバレーボールチームがソ連を破った瞬間を多くの皆さまはご記憶されていることでしょう。

 

 この度のオリンピック・パラリンピックは都知事であった石原慎太郎氏が誘致に動き、後を継承した猪瀬元知事の時に決まりました。

石原氏は、昭和47年に沖縄の本土復帰を祝ってヨットレース「沖縄・東京レース」を創設し、都知事になってから高橋尚子さんの提案を受けて今日でも一般参加者の人気が高い「東京マラソン」を開催しました。東京の成熟した都市インフラを活用して、コンパクトな新しい形の東京五輪を思い描いたのでしょう。

 

さていよいよ7月23日開会式を迎えます。選手のみならず報道関係者他、多くの海外の方々がやってまいります。それ対する準備は万端とは言えず、ウガンダ選手団の検疫で問題になった濃厚接触者の判定や、非常事態宣言時に観客をどうするのか、夜9時以降の競技をどうするのか等々、ここにきてコロナ感染対策に関する行政と組織委員会の未調整事項が顕在化しています。

 

王子HDの職域接種は苫小牧の王子病院から医師がきて、7月2日からはじまります。(6月29日の株主総会で説明)

新型コロナウィルスの世界的大流行(パンデミック)下でのオリンピック・パラリンピック開催なので、国際親善や文化交流が十分できなくても医療逼迫だけは起こさないことを祈ります。

 

経済指標は海外も国内も上向きはじめています。秋には集団免疫ができて、制約なしで旅行や飲食ができる日を期待し、それまでは自粛でご自愛いただきたいと思います。