21年9月

 

 9月を迎えました。長雨や厳しい暑さが去って、コロナも鎮まって、さわやかな秋を期待します。会員の皆さまにはご健勝にお過ごしのことと思います。

ラジオ体操への道すがら立ち寄る公園には、美しい黄色のカンナがポツンポツンと離れて咲いています。その公園に、朝ご挨拶をするだけで本人のことを全く知らない93歳の元気なご婦人がいらっしゃいます。片道1kmほどの青梅街道まで往復し、公園の運動器具で体操して、それから四股を踏んで別の公園に移動してラジオ体操に行かれます。

 

 タキミカさんこと瀧島未香さんはテレビCMに出ているフィットネスインストラクターで昭和6年生まれの90歳、「年齢はただの数字、諦めないで続けること」だそうです。

身近な東京王友会の先輩や学生時代の友人にも毎日1万歩とか、それ以上歩かれる方もいらっしゃり、お話を聞く度に元気をもらいます。

 

 さて、東京都の新型コロナウィルスの新規感染者数が急増して療養体制が追従できなくなっています。8月下旬の状況を概観すれば、感染者40千人の内、入院者4千人、療養施設(ホテル)2千人、自宅34千人です。昨年12月31日に初めて新規感染者が1千人を超え、大慌てで第2回の緊急事態宣言が発令されてから8ヶ月で局面が一変しました。

 

 「「新型コロナの感染予防は重要だが、運動不足や外出の自粛が長く続くと2次的な健康被害が生じてしまう。特に高齢者の認知機能への影響が大きく、対策をとる必要がある」と筑波大学大学院の研究グループが大規模な調査を行い、担当された教授が指摘しています。

 

 かみ砕いて解釈すれば、感染しないように注意を払いつつ適度な運動をし、信頼できる人と会話し、あるいはオンラインでのコミュニケーションをとることが心身の健康管理の要諦のようであります。