会長挨拶(22年12月)

 

 FIFAワールドカップサッカーに一喜一憂している会員の皆さまも多かったことでしょう。ご健勝にお過ごしのことと思います。

 

 今年も東京王友会の活動は、コロナの感染拡大で1月~3月(第6波)と7月~9月(第7波)に休止しました。11月から感染者数は増加傾向にあり、12月は活動を休止することにいたしました。

欧米諸国は政治の意思で犠牲者を出してもコロナを終息させたのでしょう。11月末時点の1000人当たりの死者数を算出してみると、日本が0.4人に対して、米国3.3、英国2.9、仏2.5、独1.9で、日本の5~8倍です。

 

今年の世界の大きな出来事は、2月にはじまったロシアのウクライナ侵攻です。世界の指導者は「核戦争が現実になる脅威」に直面しました。

 

半世紀ほど前に、ベトナム戦争や大量消費・環境破壊を続ける社会に反発して「LOVE & PEACE]」を掲げてヒッピーが出現しました。

バックミンスター・フラーという発明家、思想家はヒッピーのなかではカリスマ的存在で、正三角形をつないで球面体にしたジオデシックドーム(例、富士山レーダードーム館)はフラーの発明で、ヒッピー村で使われていました。

フラーは、「地球を一つの宇宙船に例え乗組員である人類が航海を続けるには争いを止め、限りある資源を有効に使わなければならない」と演説していました。

二つの世界大戦、その後の冷戦を経ても、宇宙船の中の争いは止みません。

 

  私事ですが、11月20日にコロナにかかってしまいました。発症3ヶ月半前の8月6日に4回目のワクチン接種、感染経路はわかりません。2日間にわたって発熱し(38.5~39.6)、一週間後の医者の所見は「全治3週間、肺胞に入らなくてよかった、10日後にリンパ球数値の再検査」でした。

 

 

世界の動きに目を開きながらも、「年寄は年寄なりにすべてを受け入れ、そのなかで自己の色合いを深めるのが良い」という趣旨の友人からの助言を大事にしたいと思います。一か月後には除夜の鐘を聴き元気に新年を迎えましょう

                                     東京王友会会長 加村喜久男