会長挨拶(22年6月)

 関東地方の今年の梅雨入り予報は6月4日、例年より少し早いようですが、いかがお過ごしでございますか。

 

 5月25日に東京都の「リバウンド警戒期間」が解除され、銀座4丁目三越のあたりの昼間の人出も徐々に増えてきたように感じられます。かつてここ三越銀座店1階で1971年(昭和46年)にマクドナルド1号店が開店しました。 

 

 マクドナルドは、東西冷戦の象徴であるベルリンの壁が崩壊した翌年にモスクワに1号店を出店、初日に3万人が来店したそうです。

 あれから32年、ロシアのウクライナ侵攻に抗議して3月13日にロシアの全850店舗を閉店しました。閉店にあたり、最高経営責任者(CEO)は従業員とフランチャイズ加盟店に「一企業として(ロシアによる)侵略と暴行に対し非難を表明し、平和を祈念する世界の動きに加わる」とメール送信しています。

 

 ロシアの脅威が身近に迫ったフィンランドとスウェーデンが集団防衛組織であるNATO(北大西洋条約機構)加盟を申請しました。フィンランドはロシアと1300km国境を接し長年にわたりロシアを刺激しない政策、スウェーデンは200年にわたって中立の政策を採ってきました。両国はすでにEU(欧州連合)に加盟していましたが、NATO加盟は歴史的決断でしょう。

 

 スウェーデンのエリクソンはロシアの通信大手と提携している事業を停止、フィンランドのUPMはロシアからの木材輸入を停止。トヨタやSONY等の日本企業も、世界各国の企業もロシアでの事業の停止、あるいは撤退が報道されています。

 海外で事業展開する企業は、カントリーリスクの位置が高まったでしょう。

 

 

 コロナ規制は緩んできましたが感染症法上は2類相当のままです。高齢者が感染すれば危険性が高い感染症の位置づけです。引き続きご自愛ください。